先週の土曜は友人の結婚式でした。
(僕の周りはなぜか今、結婚ラッシュ)
新郎新婦のそれぞれが、自分がどのような個人的な歴史を生きて、どのような家系の流れを引き継いできたのか、それを改めて見つめ直し、
親との関係を出来る限り肯定的なものと捉え直し、そして、その2つの流れを皆の前でつなごうとしていました。
参加した結婚式の全てがそうでしたが、誰にとっても、決して手放しに肯定できる人生でも無いし、親でもなかったのでしょう。(人生とはそういうものです)
でも列席される皆に貴重な時間を取って集まってもらって、祝福された時間とするには、可能な限りそれを肯定できるものとして見つめ直し、捉え直すことを迫られる。
おそらく結婚式までは苦悩の日々だったのでしょう。
それを乗り越えて、2人が肩を並べて歩くとき、やっぱり感動しますね。
夫婦として立つとき。
覚悟が備わって良い顔になっている。
結婚式というのは、心理療法的な力を持った儀式なんだと、今では良くわかります。
儀式によって家系の流れを新たに意味を付与し祝福し、改めてつながりを強くする。
そして参列者の全員が2つの家系の結びつきを承認し、新しい家族の誕生を祝い、それが存在できる場所を社会の中に認める。
そうやって、個人的な恋愛による個人的な結びつきでしかなかった2人の関係が社会性を帯び、初めて人は社会的な生き物となるのでしょう。
祝福と覚悟に満ちた良い時間でした。どうぞお幸せに。
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