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サイバーエージェントの株主総会に参加してきました

 

先日、サイバーエージェントから株主総会の案内が届いていて(実は株はもう売却してしまっていたのだけど…)

その日程が奇跡的に東京滞在の1日目で、しかも仕事が始まる前の空き時間だということで、行って参りました。

ちょうど先日、アメブロ(サイバーエージェントが運営)で書いている子育てブログにログインできなくなり、

管理者と何度もやり取りする中で1ユーザーに丁寧に対応してくれる姿勢に感動して、それ以来CA社には気持ち的にかなり肩入れしていました。

総会は渋谷の道玄坂にあるホテルで開催されるとあり、行ってみると、でっかくてすごくお金の匂いのする(笑)ホテルがそびえ立っておりました。

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気分良いですね(笑)

200株しか持ってなかったくせに、(そして下げトレンドに入った瞬間に売却してしまったくせに、)しっかり株主風を吹かせてきましたよ。

受付を済ませ(これが噂に聞くキラキラ女子社員か!とか思いつつ)、おみやげを受け取り、控室ではコーヒーでおもてなしされ、そこで業績の概況の資料に目を通す…よりも、株主ってこんな感じの人達なんだ…という人間観察をしている方が面白かったです。

平日の昼間に開催されるということもあるのだろうけど、お年を召された方が多くて、現役で働いている方や、やり手なトレーダーのような理知的な雰囲気を持つ人はあまりいませんでした。

一言で言って、「農家」という感じ。

なるほど、株主総会に時間を使って、経営陣や業績と対話しながら気長に株の上昇を待つという投資スタンスは確かに農業に似ているのかもしれない。

いわゆるトレーダーとは違う人種なのでしょう。

それにしてもいちいちおしゃれ。


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キャラクターを形どったペットボトル。

そして大きな会場で待つこと数分。

経営陣が現れました。藤田社長も。

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藤田社長は、僕と同世代で見るからに内向型なんですね。そこにすごく親近感を感じていて、応援したくなります。

どっしりと迫力のある経営者というわけでもなく、パワーあふれる感じでもない。

でも『明日会議』などの仕組みを作って社員のアイデアをしっかりと拾い上げる。可能性のある企画には子会社を作って、若い世代を社長に就任させて人材を育成する。

きれいに右肩上がりの業績を作りながら、そこで満足せずに次の柱となるメディア事業にもしっかりと投資していく。

人材への投資、事業への投資、そして緻密にデータを取って修正を加えながら、着々と事業計画を形にしていく。

そのバランス感覚や先見性、堅実さが素晴らしいんですね。

せっかく藤田社長と生で向き合えるチャンスなので、ここは質問しておこうと、僕も手を上げて質問をぶつけてきました。

「abemaTVの使い勝手のスムーズさには驚きましたが、そのスムーズさによってコマーシャツを飛ばすということもやりやすく感じた。

UIの秀逸さが逆に広告枠の価値を毀損する恐れはないか?」

みたいなことを問うと

「私も最初それを懸念しておりしたが…。」という前置きをした上で、

「蓋を開けてみると、abemaTVのCMの視聴完了率は80%と非常に高い。どうやらザッピングで番組を変えるという仕組みは逆に…(省略!)」というような答えが帰ってきました。

こうして一度やり取りをしてしまうとダメですね。

CA社への肩入れ度合いが一気に増し増しで、よし!俺、株買うわ!(・∀・)となります。一旦落ち着こう。

こういった上場企業に対して自分はどのようなスタンスで関わるのか? というのは考えてみる価値のあるテーマだなと思っています。

ドラッカーの言うように、会社とは「社会の公器」であるので、いろんな関わり方が可能です。

いち消費者として会社のサービスの恩恵を受けるというスタンス。

しっかり受験勉強して一流大学を出て就職活動してCA社に入社することで、一緒にビジョンを形にする。つまり人的資本として会社に参加するというスタンス。

あるいは、こういう経営者にあこがれるなぁと、自分も起業して経営者として、参考材料にするというスタンス。

でも僕はどれにもあまり興味がないんですね。

やっぱり経営計画や業績のフィードバックをもらいながら、時に質問や意見をしながら株主として関わるというスタンスがすごくしっくり来る。(農家のように)

人的資本ではなく金融資本として会社に参加するということですね。

誰もが身体は1つしか持っていないので、人的資本には限界がある。私の場合、心理療法家であるという人生以外に無い。

でも金融資本は増やせるので、CA社だけではなくいろんな会社に投資して、自分の分身をその会社の中に生きさせることはできる。

投資をすることで痛みも負うこともある分だけ、喜びもリアルに味わうことができる。

そのように自分の感覚を社会に拡張していく。

そして自分には生きられなかった「大企業に参加して運命を捧げる」という人生を、金融資本として体験する。

それが自分にとっては最もしっくり来る企業との距離感だなと思いました。

どこまでもフリーの個人として活動しながら、「会社」というものには金融資本として参加する。

そんな自分には株主総会は、ご褒美的な楽しいイベントだなと思いました。

またタイミングがあったら参加したいです。

今後もCA社応援しつつ藤田社長のビジョンがどこまで形にできるのか、楽しみに見守って行こうと思います。

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2 Comments

ちえ

そういえば、藤田社長と佐原さんは表情とか雰囲気がよく似ていらっしゃいますよね。
TVで見ただけ、カウンセリングで一度お会いしただけですが、そんな風に感じました。

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