AIに仕事を奪われた未来

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最近AIが仕事を奪うというテーマだったり、AIが人間の知能を超える『シンギュラリティ』なる言葉が話題ですね。

でも、その人間を超えることの論拠って、人間の頭脳の総体をAIの知能が超えるということだけど、

そもそも、それって人間というものの本質を「知性」や「脳」だと捉えているってことですよね。

だとすればその人間観がそもそも貧しいのではないか、と思うんです。

人間の本質は脳ではない。

人間は、脳や手足を持った「肉体」という道具に宿った「霊魂」です。

その霊と魂から「良心」や「意図」や、「芸術」の「真善美」という感覚であったり「反省」する力が現れてくると言われています。

脳はそれを外に出力する際に使う道具なんですね。

書家の書いた「書」には、その手の動きに宿った「氣の流れ」が保存されています。だからそれを見ると、ピシッと心が整うような迫力と正解感がある。

その形はAIにもコピーできるけど、新しく「氣」を扱って書を書くことはできるだろうか? AIが作り出したアートに、見る者の姿勢を正すような「氣」や迫力は宿るだろうか。

そういうところに人間を人間たらしめる本質があるように思うんですね。

だからAIが人間の道具としての機能を超えたからといって「人間そのもの」を超えたことにはならないし、そもそも機能を超えるということであえれば、それは既に十分に成されていますよね。

人間の走るスピードなんてはるか昔に自動車に負けているし、腕力だって機械に負けてるし、脳の情報処理能力も計算スピードも記憶力もコンピュータにはかなわない。

などと、そんな話を友人としていたら、

「違うよ。私がAIを怖いと言ってるのは、AIを持ったロボットに霊魂が宿るようになるのが怖いってこと。」

と言い出した。

え!? どういうこと?

「例えば神様がいるとして、人間の霊魂を地上に下ろす時に、人間の脳や肉体よりもAIやロボットの方が優れてたら、そっちに下ろすでしょ?」

え? そうなん!? 神様そうなん? その発想斬新やな…(笑)

「だから、怖いんよ~。」

怖いのか…?

人間とは何にでも恐れを見出すものなんだなと、逆に感心したのでした。

***

以前、主催している勉強会でAIが仕事を奪う未来について、皆の未来イメージを語り合うみたいな時間を持ったのだけど、その時気づいたのは、

今現在、他者や社会に対して不安や怖れを持っている人は、AIの活躍する未来にも不安を持つようで、

逆に今が幸せで他者を信頼している人は、AIに対してもポジティブで明るい未来を想像しているということ。

当たり前の話だけど、今の心の不安と安心の配分をAIのある未来に投影しているだけで、

であれば本当の問題はAIが作る未来にあるのではなく、今この瞬間にも自分の心に居座っている「不安」の方なのですね。

AIは関係無い。

解決すべきは、今現在の脳や神経の中をデフォルトモードで走っている「不安」なのです。

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未来は確かにAIによって今ある多くの知的労働が失われるでしょう。

そしてAIという資本を持っている一部の資本家に富が集中して、一時的に格差が極限まで拡大してバランスを崩すでしょう。

でも、そうやって普通の人の仕事が無くなって食べていけないような社会。大多数が不幸な社会というものは、一部の富める資本家にとっても不幸なものだと気付き、やがては富を再分配する仕組みができていきますよね。

更に言うと、仕事を失うことの怖れとは、実は周りの皆には仕事があるのに自分にだけそれが無いことの、アイデンティティや自尊心の痛みにすぎず、

6割方が失業している社会で失業することは、それほど怖いことではないですよね。

みんな仕事無しで昼間から遊んでるんだったら、私も仕事やめよかな…くらいのものです。

あとは、できれば周りのみんなよりちょっとだけ後に失業したいという、セコい考えがあるくらいです(笑)

でも、それは大した問題じゃない。

そういう意味で、AIに仕事を奪われるという問題があるとして、

その問題の本質は、自尊心を仕事に結びつけていることの問題であったり、集中する富を得た人が、苦労して得た富を再分配する時に感じる喪失の痛みという問題であったり、

他社と競争して勝者がその報酬として富を得るという社会構造の根底にある、「競争心」が癒えていないことの問題であったりするわけです。

つまり、問題は人間の心の癒やしにあるのです。

そこさえ解消できていれば、AIが仕事を肩代わりしてくれる未来を、恐怖ではなく恩恵として受け取ることもできるはずです。

ようやく人類が労働から解放されるわけですからね。人類の長年夢です。

仕事はもはや労働でなく、自己実現の活動の1つであり、クリエイティブな遊びとなるかもしれません。

問題はそれを可能にするテクノロジーの進化に、人間の精神の進化が追いつけるかどうかですね。

人類の歴史とともにあり今も集合的無意識の領域に残っている貧困や侵略や奪い合いの痛み、執着の歴史を浄化して、今ある豊かさを信じられるかどうか。

そういう問題なんですね。(良かった。僕の仕事はちょっとだけ後まで残りそうだ…(笑))

そして、そこに向かう途中で、「AIに仕事を奪われるから備えておかないと大変ですよ!」などと恐怖を煽って、学習教材や投資商品を売る人たちが必ず出てきますからね(笑)そこは上手にスルーしましょう。

恐怖を煽られる時には、それによって何かを売って得する人たちがいるってことを良く知っておいてくださいね。

ということで、早くAI進化して、仕事して欲しいですよね。

労働から開放してくれないかな。僕はいつでもウェルカムなんだけどな。

その時はみなさん、魚釣りでもしながら、和歌を詠むっていう遊びをしましょうね(笑)

あと、皆それぞれが書いたシロウト小説をお互いに読んで感想を言い合うっていう、恥ずかしい遊びもしましょう(笑)

その時はよろしく!

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