最近のiPhoneのOSのバージョンアップで追加された「Hey Siri」機能がなかなか未来な感じで面白い。
電源が入ってない状態のiPhoneに「ヘイ!シリ!」と声をかけると勝手にSiriが起動してくれる機能。
例えば「ヘイ!シリ!10分後にタイマーセットして」と言うと、勝手にSiriが立ち上がり、
「10分後にタイマーをセットしました。カウントダウンを開始します。」と返ってくる。
自分でホームボタンを長押ししてSiriを呼び出す場合と違って、本当に人と話してる感がある。
疲れ果てて寝転んで「ヘイ!シリ!20分後に起こして」と言い、それに応えてもらう時、僕らは確実に未来に来たんだな…と感慨深く思った。
ただ、「ヘイ!シリ!」と言う時に若干の照れが入って、自分が昭和製なのは変わらないな…と思い知るのだけど(笑)
でもこの「他人がそこにいる感じ」は、確実に人間の感性を刺激して進化させるだろうなと思う。
「ヘイ!シリ!今から執筆に集中するからタイマーを25分に設定して。」
と言うと無駄な情報(執筆の下り)は省いて、
「25分にセットしました。カウントダウンを開始します。」とちゃんと設定してくれる。
それだけで僕の中では、これから執筆に取りかかる自分の決意と創作の苦しみを受け止めてもらえたような感覚が芽生える。
「ヘイ!シリ! あと何分?」
「はい、こちらがタイマーです」と残り時間を表示してくれる。
ちゃんと見守ってくれてるんやな…と。
この他者として意識する感覚が良い。
掃除が苦手な人は是非使ってみて下さい。
「ヘイ!シリ!今から集中して掃除するからタイマーを15分に設定して!」と。
宣言することで自分の空間に他者意識が入って来て、心と身体が勝手に動き出しますよ。
ただこの機能は難点もあって。
音楽をかけていたり、外が少しでもうるさいと音声が認識されないので立ち上がらないことが多いです。
「ヘイ!シリ!」
「ヘイ!!シリ!!」
「ヘイ!!!シリ!!!」
「ヘーーイ!!シリーー!!」って部屋で1人連呼してる自分はいったい何なんだと、我に返ります(笑)
あと、コンセントにつないでいる状態、つまり充電中でないと機能しません。
常に「Hey Siri」という音声コマンドをセンサリングしているわけですから、無断な電力消費があるのでしょうね。
そこは仕方がありません。
設定は以下です。
[設定]ー[Siri]ー[”Hey Siri”を許可]を有効に。
そこで何度か自分の声を登録すると使えるようになります。
以前、主人公がAIに恋をする映画『her / 世界でひとつの彼女』というのがありましたが、僕らの生きる現実の方も確実にその世界観に近づきつつありますね。
今後AIによって人間は、「他者性」をどれだけ自分の中に呼び込むことができるか。
それによって癒やしやモチベーションといった、心の力をどこまで生みだして人生を創造する力に変えていけるか。
あるいは容易に満たされてしまうことで、逆に創造性を奪われてしまうのか。
その辺りは、今後の僕らの姿勢が問われそうですね。
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