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物語の外に出る

オリンピックが盛り上がっていますね。

羽生くんの演技は仕事中だったのでVTRでしか見れなかったのですが、昨日のスピードスケート500mの小平さんの走りはリアルタイムで見ることができました。

15連勝中で金メダルを当然のように期待されるってキツイものですよね。

何かの偉業を成そうとすると無意識は物語を作りますから、平坦さを嫌うものです。

ジャンプの高梨沙羅ちゃんの前回のオリンピックがちょうどそれで、世界一の実力があり順調に来ていながら、本番では力が発揮できませんでした。

オリンピックには魔物が住んでいると言われる所以です。

だから今回のオリンピック前の彼女の不調だという重い表情を見た時、これは行けるのではないかと期待していました。

 

羽生くんもそうですね。

オリンピック前に出場を危ぶまれるような怪我をしたと聞いて、この人はさすがだな、もしかしたら大きな物語が動き出しているのではないか、と見ていました。

 

直前にちゃんと不運を呼び込み厄を落として、最後に大成するような物語を作る。

羽生くんの無意識は劇画的なので、負傷して一発目の本番がオリンピックという状況は一番力が乗ってくるはずです。

この怪我も彼の無意識の創造に含まれるものではないかと、そんなことを考えていました。

大きなことを成そうと設定した時に、無意識はジャンプの前にしゃがむように事前に大きな苦しみや停止に入ることが多いものです。

だから、停止に入ったり生みの苦しみが出てくると「お、創造のプロセスが動き出しているぞ」と正解感を感じたりします。

だからこそ、15連勝中の小平選手が心配でした。

そして、その勝利にはとてもつもなく感動しました。

勝って当たり前と言われる選手がオリンピックで勝つというのは、とてつもない偉業です。

彼女は常に物語の外に出ようとしていました。

それは、これまでの努力やオリンピックで金を取るという目標に意識を合せることはせずに、瞬間瞬間の自分の身体と自分との関係性にのみ集中することで可能でした。

「メダルは何色でも良い。」

緻密に緻密に自分の身体の使い方に意識を向けることで、外側の物語を消し去る。

今この瞬間の強度を増すことで、時間軸を無効にする。

それをやってのけての金です。

そしてこの求道者の表情。


本当にお見事でした。

さあ、もう少し続きます。オリンピック。今日も楽しみましょう。

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