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正義は如何にして物語の外側の命を忘れ去るか

 

映画「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」をDVDで借りて観たのだけど、これがなかなか酷い出来。

だいたいマイケル・ベイ監督の映画はいつも無駄に長いし、本当に嫌になるほどくどい(笑)

観てて、「もう地球あかわ…。」と何度諦めたことか。

主人公もヒロインも10回くらい死んでて良いレベル。

危機一髪過ぎて逆に、「もう地球ええやん…?」と言いたくなってくる(笑)

でも、もちろん地球は救われるわけです。

ヒーローの勇気によって救われるのです。

そして最後はお約束のヒロインとのキスとアメリカ国旗によって、プチプチとあっけなく死んでいった脇役達の命と甚大な被害を全て忘れて悦に入るわけですが、

そこにアメリカのヒロイズムの恐ろしさを見た。

陳腐な正義がいかにして物語の外側の命を忘れ去るか。

こういうハリウッド映画の感性ってとても危ういなと、いつも思う。

で、そういうのを抜きにして純粋に作品として評価すればどうかというと、ほんと自信をもって太鼓判押せるくらいダメな映画だったよ…。

ハリウッド映画王道の個人の愛と勇気と友情が世界を救う的な話だけど、それら全てが上滑りして、単にガチャガチャ破壊したり戦ったり危機一髪が繰り返すだけのジェットコースタームービー。

トランスフォーマーは1作目が名作。

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