月別アーカイブ: 2010年6月

残酷さと美しさ

PK

昨日のワールドカップ。

日本代表が破れましたね。

想像以上の大健闘で、もしかしたらbest8進出か!という夢も見せてくれました。

それにしても、あのワールドカップの大舞台でPK決着という残酷さ。異様さ。

自身が積み上げてきた歳月と、チームの願いと、国民の期待と、一国のサッカーの歴史を、一蹴りに託すことの緊張感。

そして、結果的に誰かがミスをして、「誰かのせい。」という現実を突きつけられ、それをチームメイトがフォローして、呑み込んで、受け止めていく様。

ヒリヒリするくらいに伝わってきましたね。

あのPKの結果が、スポーツの残酷さと美しさを剥き出しにしました。

ヒリヒリするけど、それがすばらしかったですね。ほんと異様だった。

女子大生とガンジーと恩恵のお話

ガンジー

主催のワークショップを今週末に控えて、まだ準備が整っていないぞ!ということで、今日は集中するためにマクドナルドでパソコンの仕事をしていました。

すると、店内で興味深い出来事が起こりました。

どこからともなく、ガンジーそっくりなお爺さんが現れて、女子大生数人のテーブルに近づいて行くのです。

杖をつきながら、満面の笑みで女子大生の前に行き、その中のひとりの肩を叩きながら、何かをしきりにうったえている。

女子大生の顔は緊張で固まっています。

大きな声なのだけど、歯が無いためか、何を言っているかはわからない。

そして、さんざん何かを言った後、お爺さんはまた満面の笑みで去っていく。

後で聞くと、「あんた、若いんだから、元気出せよ!」という激励だったそうです(笑)

それを聞いて、女子大生と一緒に、横にいた私も思わず笑ってしまいました。

確かに、その女子大生は力無く首を垂れて、携帯をいじっていたのでした。

その後、お爺さんは店を出たのですが、数分してまた戻って来ました。

そしてまた同じ女子大生に近づいて、今度は小さな花瓶のような物を差し出して、なにやらしきりに語っています。

でも、やっぱり何を言っているのか聞き取れない。

後で聞くと、「これに花でも生けて、元気を出しなさい!」ということだったそうです(笑)

ステキだ…。

粋ではないか!

ガンジー似と言えば聞こえは良いのだけど、ホームレスさながらの風貌だったので、女子大生仲間は「うぎゃーー!!」と騒いでいます。

戸惑っている彼女は、「これどうしたらいいですか?」と、私に意見を求めるので、「家に持って帰って、花を生けてください。」と応えました。

天の意図というものがあるとして、

あるいは神様という存在があるとして、

その声と恩恵が、誰の口を使って、どこから届くかはわかりません。

そして人の優しさとは、その人個人の性格だけで維持できるものではなく、優しさを保っていられる心の余裕を支えてくれる社会全体によって、その人の心にプールされたエネルギーなのです。

あのお爺さんが、見ず知らずの女子大生を元気づけようとする愛情も、先人によって綿々と受け継がれてきた活動と意図によって育まれてきた、この社会の豊かさが支えているのです。

その豊かさと思いやりの流れが自分の前に現れた時に、真っ正面から感謝して受け取るのか。

それとも受け取らずに流すのか。

その小さな選択が、その後、彼女が属する集合意識の世界を決定します。

社会の豊かさ

お爺さんの愛情

メッセージとプレゼント

感謝と喜び

素直に花を生けて元気を出す

エネルギーの増加

そのエネルギーを使って何かを創造する

それを社会に還元する

この豊かさの循環に入っていくのか。

あるいは気持ち悪い人がいたと思って、社会のエネルギーを捨てて、消耗と限界のある世界に入っていくのか。

それが、今後の人生で出会うものを変えてしまうような、とてつもなく大きな違いを生み出します。

でも、その違いを生み出す選択は、意外に些細で、日常的で、平日のマクドナルドに訪れたりします。

思えば、気付かずに捨てているだけで、私たちは実は日常的に、豊かな世界に招待され続けているのかもしれませんね。

天からか、神様からか、社会からかはわかりませんが、

恩恵が来たら感謝して受け取り、それを自己の最も気高い部分を通して社会に返す。

そうやってエネルギーの純化と拡大の一端を担う。

たくさんの友達の前で、悪びれてはいたけど、きっと彼女にはそれができますよ。

お爺さんをそこまで動かした優しい心根が、表情の端々に溢れていましたから。