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なんにもない

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それにしても何も無いな。春だからか。悪くはないけれど空っぽで。

心に動きが生まれず何かぽつねんとしている。

空っぽの頭の中で「なんにーもない、なんにーもない、全くなんにーもない♪」って、はじめ人間ギャートルズの終わりの歌が鳴るくらいにほんと全くなんにもなくて。

ああ、そういえばそんな歌があったなって。

夏休みの朝、アニメを立て続けに見た最後に「なんにーもない、なんにーもない♪」て、この曲が流れたら、子供ながらになんとも言えない虚無感に襲われたものだった。

いったい何というタイトルなんだろう?と思って『なんにもない 歌』で検索してみたら出てきた。

「やつらの足音のバラード」 唄 かまやつひろし

なんてかっこいいタイトルだよ。70年代テイストな言葉遣はやっぱり好きだな。

YouTubeでも出てきた。再生してみるとイントロの気怠い雰囲気に胸が締め付けられる。

ちゃんと聴くと歌詞も深い。虚空からの天地創造を描いてたとは、小学生の頃の自分には分からなかったよ。

しかし、これ良い曲だなぁ。

コードあるかな?と思って『やつらの足音のバラード コード』で検索したら出てきた。

ギター持って歌ってみたら、とても簡単で普通に歌える。

「なんにーもない、なんにーもない、まったくなんにーもない♪」

おお良いやん!って、ちょっとだけテンション上がって、

「生まれーた、生まれーた、何が生まれーた♪」

ほう。

で、ふと気付いたら深夜の3時に部屋で一人で「なんにーもない、なんにーもない♪」って歌ってる38歳の男(二児の父)がいて、

ほんと見事に空っぽで何も無いなぁ~、と感慨深く思ったわけです。

でも、この歳でこの時間に、この歌にチューニングできる自分は結構好きだなと。

そして、こんなに意味が希薄な時間を過ごすせることの豊かさを噛み締めたのでした。

それにしても、この歌詞の最後にやって来る『やつら』とは一体誰なのだろうか?

今を生きる僕らはやつらと対峙した後を生きているのだろうか? それともやつらと和解したのだろうか?

とか考えてたら、ああ、なるほど。やつらってそういうことか…と、一人納得したのだけど。

こんな時間にはじめ人間ギャートルズの終わりの歌の『やつら』についての気づきを受け止めてくれる人がいるはずもなく、でも僕はどちらかというとこのように無意味に漂った時間の方こそを誰かと共有したいと思うんですね。で、こんな文章を書いているわけです。

良い時間でしょ?(笑)

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「やつらの足音のバラード」

園山俊二作詞・かまやつひろし作曲

なんにもない なんにもない
まったく なんにもない
生まれた 生まれた 何が生まれた
星がひとつ 暗い宇宙に 生まれた

星には夜があり そして朝が訪れた
なんにもない 大地に ただ風が吹いてた

やがて大地に 草が生え 樹が生え
海には アンモナイトが 生まれた

雲が流れ 時が流れ 流れた
ブロントザウルスが 滅び
イグアノドンが 栄えた
なんにもない 大空に ただ雲が流れた

山が火を噴き 大地を 氷河が覆った
マンモスのからだを 長い毛が覆った

なんにもない 草原に かすかに
やつらの足音が聞こえた
地平線のかなたより マンモスの匂いとともに
やつらが やって来た
やって来た
やって来た