蚊とインド人とわらしべと

今マクドで仕事してるのだけど、

隣の女の人の手元を蚊が飛んでいて、

いよいよ手にとまりそうなんだけど、その女性は全く気がついてない様子でスマホをいじっていて、めっちゃ気になる…。

例えば、手に止まった瞬間にバシっ!っと女性の手を叩いて僕が見事に蚊を仕留めたとして、

その時、僕は無防備な彼女を救ったヒーローと言えるのだろうか。

蚊から守られたことより、見知らぬオッサンに唐突に手を叩かれたショックのほうが大きくはないだろうか?

更に言うと、もし蚊に逃げられたら?

僕はただおもむろに見知らぬ女性の手を叩いた男ではないか。

「いや…。違うんです。蚊がね…。止まってたんですよ…。ほらあそこ!」って。

でも彼女はでっかいヘッドホンをして音楽聞いてるし、言い訳は届きそうにない。

どちらにせよ、手を叩いた瞬間、彼女が握ってる食べかけのチキンナゲットが勢い良くどっかに飛んで行くことだけは間違いなさそうだ。

そんなことを思ったり書いたりしている間に蚊もどこかに行ってしまった。

僕も書き仕事の集中に戻るとする。

 

******

 

仕事を終えてマクドを出たら外は結構な雨が降っていて、

ホテルも遠いしこれはまずいなと思ったら、店の前でインド人ぽい店員さんが、客が捨てて行ったであろうボロボロの傘の処分に四苦八苦していた。

「あ。それ、もらっていい?」と咄嗟に口をついて言葉が出る。

「あ。いいですよ。どうぞー(^^)」とインド人っぽい店員さんも満面の笑みで応えてくれる。

 

「おおー。ありがとう!助かるよー。」と、お互い笑い合ってお別れする。

今日は良い日だ。気分がいい。

 

そしてボロボロの傘を差して機嫌良くホテルまで歩いてると、向こうから

「にいちゃん。その傘とこの馬と交換してくれんかね?」

みたいな人が現れそうな予感がヒシヒシしてくる。

「でもこの傘はインド人っぽい店員さんと僕との友情のあかしの大切な傘なんです。」って感じで。

一度目はもったいつけて断ってみようと心に決めている…。

ヒヒーン。

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