前回の記事で、平日に1人で田舎に帰省しないといけない気がしてそれを実行したと書きました。
理由は分からないが、その衝動に従ったと。
そして、そういう時は謎が解けるように人生が展開していくのだと書きました。
それが結局なんだったのか。
田舎に1人で帰るべき理由はどこにあったのか。
結局その日、僕は実家の裏山に入り、静かに1人で自然の中で森林浴をしていました。それをすることが重要な気がしたのです。
そして、翌日になって、何をするでもなく父と母と仕事のことや今現在のこと、今の自分の考えなどを話していて、そこに流れている祝福されているような穏やかな空気感を受けて気付きました。
ああ、これをやるために帰ってきたのだなと。
裏山に入ることが重要なのではなかった。
この両親との他愛のない時間こそが目的だったのだなと。
それはつまり『英雄の旅』で言うところの『帰還』です。
どうやら僕は象徴的な意味での1つの旅を終え、故郷に帰還して、父と母に今までの旅の報告するということをしたかったようなのです。
思えば18歳で家を出てから、もう20年以上。ようやく自分でも納得できるような成果と達成を親に報告できるようになりました。
そして、そうやって帰還を果たし、1つの旅を終えるということはつまり、次の新しい旅の始まりでもあります。
故郷の山に登り、登頂すると見えてくる景色。
太陽を照り返す瀬戸内の海と山。子供の頃から愛して止まない景色。
そして腹が決まりました。
その帰り道、山を降りてしばらく歩いたところで、ちょうど夕方のウォーキングをしていた父に会い、一緒に家まで歩きました。
その間に何を話したのかはまったく覚えていないし、おそらくそれはどうでも良いことだったのでしょう。
ただ、あの夕方にあの場所で、二人で並んで歩いて帰るということが正しかったのだと。そんな正解感だけが今でも心に残っています。
そして、これからより遠くへ行くために、
より深く色濃く原点のエネルギーに触れないといけないような気がしています。
まだ十分では無い感じ。
もうしばらく1人で実家に帰る活動は続きそうです。
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