人間というのは、頭を良くするのも大切だけど、
馬鹿になる能力は実はもっと大切ですね。
僕の所に来られる方の悩みは多種多様ですが、無理やり一言でまとめると、
「馬鹿になれない。」
ということに尽きます。
考えないでいいのに、考えすぎて不安。
気にしなくていいのに、相手を気遣って疲れる。
剣術を学ぶには、怪我をしないように、まず刃を向ける方向や、鞘への収め方から学びます。
銃を扱うにも、まず安全装置と保管方法から学ぶでしょう。
でも、思考は刃を研ぐばかりで、振り回すばかりで、収め方を学びません。
だから、時に武器として研いだ思考の刃が、自分自身を切り刻みます。
人によっては言葉にせずとも、無意識下で他人を切り刻みます。
思考を磨くなら、それを止める術も学びたいものですね。
少なくとも、思考は道具であって、自分自身ではないのだと。
そして道具は「使う」だけではなく、「収める」ということとセットになって初めて習得したと言えるのだと。
そのように理解すると、刀を扱うように細心の注意をもって、思考を扱おうという気になりますね。
あなたは、どうでしょうか?
武士が刀を鞘におさめるように、今、思考を収めることができますか?
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