福岡にて2日間のセミナーを終え、今日は大分の宇佐神宮へ。
もう10年以上前から行かねばと思っていながら、なかなかその機会を作れずにきた場所。
全国に4万4千社あるといわれている八幡神社の総本社です。
みなさんのお近くにもきっとお有りですよね。
無かったとしても、大きな神社の中には必ずと言ってよいほど摂社・末社として小さな八幡宮が祀られています。
日本一の広がりを見せている神社の元締め、総本宮です。
僕が生まれた時にお宮参りしたのも地元の八幡さんで、その意味では個人的にも最も縁の古い神社です。
ようやくその総本宮にお参りができる日が来ました。
博多から大分の宇佐まではソニックに乗って1時間38分。
ソニックの中が近代的でちょっとテンション上がりました。
九州の家はデカくて庭付きでいいな〜とか思いながらボケーっと車窓からの景色を眺めたり、
ペットボトルのフタが開けられず苦労してる隣のおばあさんを助けたりしていると、 宇佐に到着。
想像以上に何も無い…。 なんだかアメリカを感じる(笑)
遠くの山に見える『USA』に至ってはアメリカ感…、狙ってないか?(笑)
駅前はこんな感じ。
駅を降りたら宇佐神宮行きの人達でごった返してるだろうから、何も考えずにその流れに乗って行こうと思ってたら、違った。
バスを探さないと。
待つこと10分。
小さいバスが来た。
運転手に聞いてみるとこのバスは宇佐神宮には行かないそうな。
次のバスとのこと。
バスの後ろには『運転手募集』の看板を発見。
このゆったりとした土地で1時間に1本のバスの運転手として生きるとは、どういうことなのかと想像をふくらませる。
例えば、愛する人と駆け落ちして誰も知る人がいないこの土地で、バスの運転手としての人生を再出発させるとか…。
愛する人がいるだけで十分じゃないかと、うらびれたこの土地で最小限の生活を営む…。
うん。好きだな。この昭和の日本映画的な湿気た感じ。
でももう時代は平成を終えようとしていて、そんな湿度はノスタルジーの中にしかない。
あ。カニおった。
このカニ懐かしいな。 おばあちゃんの住んでいた海辺の町にはいたるところにこのカニがいて、一日中カニ取りをしていた。
こっちにも。
なかなかバスは来ない…。
あ、こっちにも。
って、もういいですよね(笑)
バスに乗り込むと乗客は3人。
いいですね、この感じ。懐かしいな。
窓の外では6月なのにスイカが売られている。
1玉2000円…。うん。普通やな(笑)
10分ほどして宇佐神宮、到着。
想像以上に人がいない。
全国4万4千社の総本社なんですけど…。
このスケールの空間を1人で満喫できる贅沢。
道の脇には綺麗な水が流れている溝があった。
こういう溝にザリガニいたりするんだよなー。 と、
のぞき込みながら歩いていると。
グワーグワー…って。お前さんは想定外や…。
餌をやっている人と一緒に鯉を眺めたり。
神が降り立ちそうな場所。
柵がしてあるのが残念。
まだまだ奥へと進んでいく。
そして本殿。
凄い濃厚なエネルギーで脳の中をバシャバシャと洗われてる感覚。
しばらくそれに浸りつつ、椅子があったので座ってしばし瞑想。
目を閉じてご神気に意識をチューニングしていると、心が静まってくる。
すると、
ターン!
という音がして、目を開けると御神木の楠の木からでっかい毛虫が落ちてきたようだ。
シャウエッセンの一番立派なやつくらいある…。 まじか…。 しっかり毛も生えてる。
でもここは屋根があるから大丈夫。
もう一度心を落ち着けて目を閉じる。
太古より守られてきた日本のルーツのエネルギーに意識を合せる。
心が静まる…。
ターン!
って、また毛虫落ちてくる(笑)
落ちても死ぬわけではなく、落ちてからうねうねと動き出す。
もしかすると移動するためにわざと自分から落ちているのか。
どうも人を攻撃する意図は無さそうだ。
まあ良い。
日本庭園によくある、竹にちょろちょろと水が溜まって、カコン!と音がするあれ。 ししおどし?
あれだと思えば良い。
もう一度静かに目を閉じて、心を整える。
全国4万4千の八幡宮の大元であるこの土地の意識に心を合せる。
ターン!
ターン!
ターン!
風情あるわー(笑)
裏を見ると急な階段があって、その先の景色が気になる。
下りてみるとこんな世界が広がっている。
ぼんやりと立っているだけで充電される。
やっぱり大阪に住んでると圧倒的に土の氣が足りないんだな。
そしてまた神社に戻って参拝してご祈祷を受けて、引いたおみくじは大吉。
『すること成すこと全てが幸いの種となる』 って、うれしいですね。
昨日の住吉神社の大吉といい、九州の優しい土地柄そのままに祝福してもらっている感じがする。
大阪の住吉大社なんてびっくりするくらい凶が出るのに…(ボソっ)
満足したところで近くの食堂で遅い昼食。
広い食堂なのにお客さんは僕だけ。
旅をしてるとこういう雰囲気がたまらないですね。
家族で営んでいるようで、 僕が食べていると、側のテーブルで家族5人が出てきて静かに昼食を取り始めた。
テレビでは最近生まれたパンダの赤ちゃんの話題。
毎日こんな風に家族で昼食を囲みながら歳を重ねていくのか…と、そのゆったりとした時間感覚に思いを馳せる。
とり天とだんご汁と、なんとかご飯。名物セット。 家の食事のような手作り感が良い。
食べ終えたら、心も胃袋も満足して、そろそろ帰ろうかとバス停に向かう。
もう今日は十分に堪能したし、このまま終わりにして帰っても良いんじゃないかと、 そう思ったのだけど、
でも終わりじゃないんですね。
続きがあるんです。 本当の巡礼はここからなんですね。
長くなったので、続きは次回に。
[…] 前回記事『宇佐巡礼1 宇佐神宮編』 […]