クライアントの彼氏さんが仕事に集中するのに使っていると聞いて興味を持った、三田ホテル。
ここ最近は家での書き仕事が集中しにくくなっていたので、先日試しにそのホテルで缶詰というのをやってみると素晴らしく仕事が捗って、
その日の内に二回目の滞在を予約をしたのでした。
今日はその2回目の滞在。
兵庫県の三田市。その中でも最近新しく開発された『ウッディタウン中央』という駅にそれはある。
駅の改札を出ると、人工的な景観が見えてくる。
ウッディタウンというだけあって、木々の緑と人の暮らしの心地よい調和という感じ。
駅とつながる形で三田ホテルが現れる。ほとんど歩かなくて済むのも機能的でありがたい。
シングルルームはこんな感じ。
デスクの上のテレビを退かせると、仕事に十分な広さを確保できる。
窓からの景色はこんな感じ。
海でも山でもないけど、視界が広くて気持ちが良い。
大きな池と新興住宅街が見える。
部屋のクリアリングを済ませて早速仕事に取り掛かる。
執筆の仕事に集中してクタクタになるまで気力を使い果たしてからご褒美のマッサージを呼ぶ、というのが自分の中のお気に入りのプラン。
が、しかし、メールの返信を終えたところでお腹が空いてくる。
でも大丈夫。
このホテル、向かい側はショッピングモールでなんでも手に入る。
スーパーはもちろん、ホームセンターからファーストフード、古本屋、学習塾、雑貨屋から映画館まで。
この場所だけで生活が完結するように設計されてあるようだ。
和食屋で蕎麦と寿司のセットを食し、水とチョコレートを買って部屋に戻って再度執筆に取り掛かる。
が、今度は無性に眠い…。
調子に乗って食べすぎたか…。
ここで寝てしまったら、単にホテルに来てメールの返信をして寝ました…っていう訳の分からない1日になってしまう(笑)
それだけはなんとしても避けねば。
省エネを図るためにMacの音声入力機能を使って口述筆記を試してみたが、出だしの1行で心が折れる。
誰がサラダやねん…!
このまま集中は難しそうなので20分だけ仮眠を取ると、頭スッキリで復活。
結局、集中して文章を2本書いて、23時40分にマッサージに来てもらった。
前回と同じマッサージ師で、「ここ凝ってるなー。」とか言うくせに、おっちゃん、めっちゃ猫背やん!っていうね(笑)
で、痛すぎてあひゃあひゃ笑って、その笑いも含めてものすごくスッキリする。
ほんま、女性やったら首もげてると思う。
マッサージ効果なのか、翌朝はスッキリと目が覚めて近所を散歩。
平日の朝ということもあって、とにかく人がいない。
犬を散歩させている住民と「おはようございます」と挨拶を交わせるのが気持ちがよい。
何かがいそうな水辺。
カエルが時々ぴょんぴょん跳ねるのと、魚が泳いでいるのが見える。
ブルーギルのようだ。
ここでも外来魚か。
なんだかなぁ。また名前がブルーギルって可愛げ無いよなー。
そして池を横断するための面白そうな石があったので、歩いてみると住宅街が見えてくる。
こんな石を渡るのは、近所の小学生と42歳の僕くらいですよ…。
気持ちのよい場所。
ほんと、人がいないのに場所のリソースは有り余るほど豊か。
その上は住宅地。新しくてまだ建設中の家もちらほら。
全てが新しいというのはやっぱり気持ちが良いな。
こういう住宅地は人の無意識の部分が残っていないので昔は苦手だった。
影が居つく場所がないではないか、と。
けれど、今は普通に気持ちが良いと思える。
自分も変わったんだな。
何より、時々すれ違う住人に喜びと誇りのようなものを感じられるのが良い。
「私は今、自分の思い描いた夢の中で暮らしている」というような喜びと誇り。
それがとても心地よい。
街全体にある住人の満足感と喜び。
少し散歩しているだけでそれは感じる。挨拶を交わす人々にも余裕を感じる。
それが、この場所が気分を変えてくれることの秘密かもしれない。
でも、じゃあここに住めるか?と問われると、無理だろうな。
僕は旅行者という立場が好きなんだな。
振り返るとホテルが見える。
途中、ローソンでコーヒーとバナナを買ってホテルに戻る。
誰もいない広間で新聞を読み比べる。
ほんと、人は少ないのに場所というリソースはたっぷり。
先日亡くなった日野原さんの記事。
ジャンルは違えど同じ治療家として陰ながらお慕いし、生き方を参考にしていた方。
あの深い心と精神性はなるほど、信仰と幅広い教養によって支えられていたのか。
チェックアウトは少し遅めの11時。
1時間ほど仕事をして、帰り道も駅は直ぐ側。
今から帰ったら15時からのカウンセリングには十分に間に合いそうだ。
空が徐々に夏っぽくなってきている。
やっぱり良い所。 また来よう。
わあ、いつもと違う視点で三田の魅力を知れました
今以上にシンプルで濃く、丁寧な時間の使い方ができそうで、いっそのこと三田に住んでみたい自分が居ます