東京の仕事を全て終えて、自分へのご褒美にと一番高いお寿司の弁当を買って、 新幹線に乗り込む。
自分の中に新横浜を超えるまでは弁当は開けないぞ!という良くわからないルールがあって、
今回もそれに従って、新横浜を越えてからお弁当を開ける。
贅沢なお寿司。
でも、スマホを見ながら食べていると、気付いたら中トロを食べ終えている。
あれ? 今の美味しかった?
慌てて思い出してみたが、曖昧。
これはだめだと反省してスマホを置き、目の前の寿司と正面から向き合う決意をした。
そして、丁寧に寿司ネタを見て愛でて、そして口に放り込み、食レポする芸人のようにリアクションしてみた。
う~~~~ん!!旨いっっっ!!(≧∇≦)と、
1人新幹線の中で悶絶してみた。
そしたら本当に驚くほど美味しく感じられる。
感覚的には普通に食べるのに比べて、200%くらい美味しい。
これは良いぞと思って、今度はウニを食べる。
うぉ~~~~!んんんんんん~うっまぁ~(゚∀゚)
と大げさに反応する。
すると味覚が活性化して、味の奥行きまで感じ取れる。
脳は案外単純で、騙されやすいものなんだな。
今度は一緒に買った焼き鳥を一口。
うっっほ~~~~(ノ´∀`*)たまらん!!
恍惚の表情で1人焼き鳥を噛みしめる42歳(笑)
旨い。
これはすごい。
じゃあ今度は、設定を変えようと思いつく。
一週間ヨーロッパを旅して長らく米にありつけなかったところ、帰国して最初の米がこの寿司だとしよう。
うん。そうしよう。
そこで…、
ハマチだ。
このハマチだ。
バクっと行くと。
ふっぅうう~。ふっぅうう~、うんまーーーー!!(TдT)
美味すぎて震える(笑)
じゃあ次は戦後だ。
今が戦後間もない時代だとして、闇市で米を買ってきて白い飯が食えるよ‥と。
そう。戦後…戦後…闇米…闇米…イメージ。イメージ。
そしてエビ。
うほほ~。うんんんんんんんんま~( ;∀;)
って、だんだん疲れてきた(笑)
これ、すごく良いけど消耗も激しい。
でもそういうことなんだな。
人は内的には、差し出した分しか受け取れないということ。
1万円支払ったら、一万円分を受け取ろうと感覚が開く。
高価な料理だから食材が良くて手間暇がかかっていて美味しいというのはもちろんだけど、 高価な金額を支払った分のバランスと取ろうと、無意識は味覚を全開にする。
冴える。
であれば1万円という金銭的コストではなくても、注目やリアクションや意識のエネルギーや想像力というコストを払っても良いわけで。
それは疲れるけれど、意識で価値を生み出す錬金術なわけだ。
そしてその分、しっかり消耗もするわけだ。
ここでも意識の運用。
僕は外側に高価な何かを用意するよりも、内側の感性によって世界を変えるようなやり方が好きなんだな。
外側は変えずに、意識の運用によって体験を自由に開放する。
そういうやり方が好きなんだな。
何も持たずに増やさずに、身軽であることは何ものにも変え難く気持ちが良いから。
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