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民泊が可能にする世界

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airbnbで日本地図とともに宿泊先を見ていると、民泊ってほんと面白い。

https://www.airbnb.jp/

僕は観光地のように、「どう見せるか?(魅せるか?)」みたいな自意識のある風景にはあまり興味が無くて、

むしろただ生活している人たちの日々の営みにどうしても出て来る、人間の無意識のような景色に触れてみたいと思っている。

だからホテルの無い場所、つまり普通であれば素通りする他なかった場所に宿泊できるようになることは、本当にワクワクする。

僕が触れてみたかった生活の無意識に触れられるのではないか?

土地との新しい関わり方が可能になるのではないか?

そう思う。

宿泊先を見ていると、おもてなし精神に溢れた家族が普通の一軒家の一室を貸し出していたりする。

子供が独立して子供部屋が空いてるし、私達も刺激が無くなって淋しいから旅行者でも受け入れてみようかしら…。そんな家族の声が聞こえてきそうだ。

それはつまり、その家に普通に暮らしているホストとの交流なんかも期待できるということ。

その土地に根ざして生きた人たちの感性や人生にも触れられるかもしれない。

これは新しい形で人と人が出会う可能性が出てきたということだ。

そして、それは僕が「旅」というものに求めるもののエッセンスそのものである。

面白い時代が来た。

例えば僕の仕事の場合、地方でのカウンセリングのための拠点や、執筆のためのお気に入りの場所などを見つけて、定期的にそこを訪れて親睦を深めていくと、その土地土地にちょっとした家族のようなつながりが出来ていくかもしれない。

逆に家を持つ側はどうだろうか?

田舎に家を建てる時、あらかじめゲスト用に部屋を作っておくと、そこをアメリカ人や中国人や韓国人や日本人が訪れ、少しの会話と文化的な刺激を残していくだろう。

それは家の中に世界とつながるメディアを持つということ。

部屋がメディアになり多様な文化に触れることができる。

それは教育的にも面白い刺激となり、子どもたちはそれを通じて新しい感性を育てるだろう。

あるいは、そんな旅行者達の中に家族のように大切に思える人が出て来るかもしれない。

なんという広がり。

自由さ。

こういった人間の流動性は「家族」というものに対する感性を変容させていくだろうし、日本人が長年縛られてきた「イエ」という呪縛をゆっくりと解体していくかもしれない。

つながりたかったけどつながりようのなかった人間のある側面を、テクノロジーが簡単につなごうとしている。

いやはや面白い。

僕らの心はますます自由になっていく。

マクド的異文化交流

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また先日のマクド(マクドナルドの大阪表現)にて、

出入り口付近でパソコン仕事をしていたら、押しボタン式の自動ドアの外で、外人さん親子がなにやら奮闘している。

何ごとかと思って見たら、押しボタンで自動ドアを開けて外に出たはよいけど、ドアが閉まらなくて困っている様子。

どうやら律儀に自動ドアを締めるためにボタンを押しているようだ(笑)

子供が押しても押しても閉まらない(そら自動ドアやからな)

今度は、どいてみなさい、って感じでお父さんが強めに押しだした(笑)

でもドアは空いたまま(そらそこに立ってると閉まらない)

僕と目が合うと外人さんは困り果てた顔で、お手上げ的なジェスチャー ┐(‘д’)┌

その一瞬で僕の脳内は熱いくらいにフル回転し、これまで英語勉強に注いだ全ての努力の結晶をここに示すが如く勢いで単語をひねり出し、ネイティブさながらの発音でこう言った。

「Automatic!! … …

……や…から、勝手にうぃ~~んって閉まりますYO!」

「wow!(゚∀゚)」

外人親子は目からうろこ的な表情をして帰って行った。

うん。

なんだろう…。

若干敗北感が…(笑)

両手でうぃ~~んて自動ドアが閉まるジェスチャーした所が一番伝わった気がする(笑)

 

 

マクド的優しさ

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やっちまった…。

東京滞在のマクド(マクドナルドの大阪的表現)にて、

セット食べながらスマホいじってたんだけど、コーヒーを置いた所がトレーの縁のところで、

ばしゃーん!って盛大にこぼしてしまった。

周りの人にはかかってない! セーフ!

でもキャリーケースのジッパーのところにこぼれてしまった、やばい!

中のワイシャツが濡れたらシミになる。それは困る! と一瞬で判断して、

慌ててカウンターに行って雑巾を求めたら、

「いえいえ。こちらで拭きますので、大丈夫ですよ(^^)」っておばさん、

ちゃうねん。

「急ぎで拭くものが欲しいんです。これ使っていいですか?」と、カウンターにおいてあった布巾を握って言うと、

「すみません(^^)ダメなんです。」

ダメなのか!!

「すぐに行きますので(^^)」

いやいやいや。まじかー。

とりあえず紙ナフキンを取ったら、2枚で紙切れ!(笑)

うおー!

仕方がない。

その2枚でひとまずジッパーのとこだけ拭いて、中を確認したら中までは滲みてなさそう。セーフ。

そしておばさん。すぐに来て、

「大丈夫ですか~(^^) 後はやりますんで、席移ってくださって大丈夫ですよ。

これも新しいのご用意しますね。」

って、僕のほぼ食べ終えたトレーを持って行こうとする。

「いやいや。大丈夫ですよ。ほとんど食べ終えてますんで」

「いえいえ。新しいのご用意します。大丈夫です(^^)」って満面の笑み!?

「いや。こっちが大丈夫で…。あぁ…」

持っていかれる(笑)

そもそも別にポテトとか濡れてなかったし、ほぼ完食してたんだけど…。

そして、山盛りのポテトとなみなみと注がれたコーヒーが入ったトレーを用意されて、(ハンバーガーはそのまま)

「はい。どうぞ。ごゆっくり(^^)」

「いや。ほんと、すみません。ありがとうございます(^_^;)」

というわけで今、満腹の僕の目の前には山盛りのポテトとコーヒーがある…。

何故かコーヒーのフレッシュに至っては新しいの2個くれている(笑)

なんなんだろう。このマクド的優しさ…。

重い…(笑)

そして新しく座った席の正面には、80過ぎであろうお婆さんがドストエフスキーみたいな苦悩の表情で頭を抱えて塞ぎこんでいる。

なんなんだ。

なんなんだ東京。

優しいのか厳しいのか。

チューニング難しすぎるわ!

 

神々のお膝元でアオダイショウを見せるという仕事

男40歳…。本厄です。

そこで、厄払いに来ました。

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住吉大社です。

そして、なぜか、

カメ捕まえました…(笑)

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ぬーん。

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可愛いな。

クサガメのオスですね。

しばらく一緒に遊びました。

のそのそのそのそ…。

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その後、池を眺めていると、

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おっちゃんが僕のところに来て言う。

「兄ちゃん、あそこ見てみ。あの白いの見えるやろ。あれ大きなヘビや。アオダイショウや」

僕「へー。そこにもいますね。」足元の石垣にもアオダイショウが這っていました。

おっちゃん「うわ!ほんまや、みんなこっち来てみ!大きいのおるわ!」

おばさん達がぞろぞろ集まって来る…。なんやこの流れ(笑)

僕「やっぱり、神社でヘビ見たら縁起が良いとかあるんですかね?」

「いや、知らん…。」て…、なんやねんな!(笑)

石垣に引っ込んでしまってるけど見えるかな。アオダイショウ。

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ほんとは凄く大きかったんです。(いや、そもそも見たかったですかね?(笑))

そしてしばらく近くを散歩していると、

また遠くでおっちゃんの声がする。

「姉ちゃん。あそこに大きいアオダイショウがおるでー。こっち来てみ。」

って、ナンパのアイテムか!(笑)

「多いと1日に4匹見る日もあるからなぁ…。」

そっか。おっちゃんは毎日ここにいるんだな。

毎日、住吉大社の隅のベンチで日向ぼっこしながら友人と語らいつつ、そこを訪れる観光客(外国人含む)にアオダイショウを見せて驚きと喜びを提供しては心を通わせる。

これはこれでなかなか素敵な余生ではないか。

そんな事を思った。

お祖父ちゃんは晩年、住吉大社の外の池のところで観光客にアオダイショウを見せて喜ばせることをライフワークとしていました。とか。

うん。たぶんそういう名付けようもなくお金にもならない仕事が世の中にはたくさんあって、

僕ら人間の理解を遥か超えたところで実はそういった仕事が世界を崩壊から守ってくれてたりするのかもしれません。

あのおじさんがアオダイショウを見せなくなって以来、地球がどうもおかしいんですよね…。とか。

無いと思うけど。

うん。厄払ってきます。

故郷探索-3月28日

3月の桜咲く前のこの時期に、自然に触れて英気を養うべく、実家がある兵庫県の相生市に一人で帰省した。

一人で実家に帰るようになって気づいたのだけど、電車で2時間程度で行ける田舎町に実家があっていつでも好きなときに帰れるというのは、ちょっとした別荘を持つよりも豊かなことなのかもしれない。

この町で過ごした18年よりも大阪で暮らした時間のほうが長くなったけど、やっぱり故郷は特別で、子供の頃の記憶が張り付いた町並みを歩くのは独特の旅情を呼び覚ます。

住む人がいなくなった家に誰も遊ばなくなった公園の滑り台と、そこに流れたであろう時間。

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本当に旅したいのは距離ではなく時間と、そこに注がれたであろう意識なのだ。

この景色など僕が子供だった30年前からほとんど変わっていない。

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込み入った路地を探索して、そこに暮らす人の生活の息遣いを感じるのが好きだ。

そしてちょっと歩くと、なんという絵になる景色だろう。ゴッホの絵みたいに生命力に溢れている。

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山に囲まれていて、周囲からホトトギスやキツツキの声がする。

生命の息吹を感じていると、ここの主役は人間ではなく、それを囲む山や自然なのだということがよく分かる。

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たんぽぽ見つけた。春だなぁ。

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ここまで歩いても誰一人として会わない。人がまったくいない。

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無防備に窓も玄関も開けっ放しで、そこから春の高校野球の実況の声が聞こえてくる。

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昔友達が住んでいた家も今では取り壊されて、あぁ…こんなに狭かったんだ…と、このスペースで繰り広げられたであろう数十年分の家族の営みと、僕がお邪魔して体験したスーパーマリオブラザーズの日々を思う。

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裏山。本当に誰もいない。誰も会わない。

自然の生命力と鳥のさえずりと土の匂い。空気が濃密で陽気が心地よい。

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キラキラして美しい。しばしぼけーっと眺めている。

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いぬのふぐり。じっくりと見つめていると凄い勢いで何かが充電されていく。普段こういう解像度で物を見ることって無いから。

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桜はもう少し待とう。

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咲いてる咲いてる。

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ミツバチ発見。

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ザリガニとカエルがいそうでワクワクする。こういうの大好物。

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途中雨が降って、雨上がりに光る路地。未だ誰一人として会わず、一人歩きながら外的にも内的にも心を広げて遊ばせる贅沢。

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そして花。

誰もおらずとも咲く。

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